ケセラセラなグローバル主婦の雑記帳

2021年6月から絵師目指して動き出しました。趣味でハンドメイドしつつ好奇心旺盛で断捨離好きな八方不美人。このブログでは色んなこと書いています

「世界一」住みやすい都市ウィーンってほんとなの?現地からのホンネを暴露

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今回は珍しく私が住んでいるウィーンの話題ですよ〜。


嬉しいニュースが飛び込んできました。


なんと


2018年度の「世界で最も住みやすい都市」にウィーンが選ばれました。


こちらがイギリスBBCニュースで伝えられたものです。
BBCニュース 英語)

www.bbc.com



この調査はイギリス誌エコノミストの調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」によるもので、ウィーンが世界一になったのは今年が初めてです。


去年まで7年連続1位だったオーストラリアのメルボルンを抜いて、今年は輝ける1位を獲得。


名誉ある1位なのですが、実際はどうなのか?


ウィーンに住んで9年になるブログ管理人が現地の状況を語ってみたいと思います。



ウィーンの犯罪や治安はどうよ?



世界で最も住みやすい→ 真っ先に思い浮かべるのが治安問題ですよね。


まず犯罪ですが、オーストリア連邦犯罪局(BK)の公表によるとオーストリアの犯罪率は前年に比べ10%の減少、ウィーン市内でも−14. 7%の減少、暴力犯罪も11%の減少。


こういう点から見ても、二桁の減少率はすごいなと思います。


しかし私は外出するときは必ず警戒心を持っています。


というのは、全体的な犯罪率は減っているとはいえ日々の小さな犯罪(スリ、窃盗など)はかなり頻繁に遭っているんです。


私の知人友人が「カバンから財布をすられた」「盗難に遭った」などを聞くことがあります。


これは全体からすれば小さな事かも知れませんが、実際の生活上でよくあることなので、自分自身は常に強い警戒心を持つことで防止に繋がると思っています。


ウィーンは観光都市なので観光客がたくさんいますが、観光客を狙う犯罪がけっこうあるんです。


私も過去に2回ほど危ない目に遭っていますので、現地在住人間でも警戒するに越したことはないんですよね。


ウィーン市内でも近寄りたくない危険な地域はあります。場所的には16区あたりでしょうか。


道端でドラッグの売買をしていたり。そういう所には普段から近づかないようにしています。


そして、最も警戒しなければならないのは「テロ」ですが、ウィーンはロンドンやパリに比べてテロ事件は少ないです。


特に近年においてのテロ事件は1985年以上起こっていません。ウィーン市内には国連、石油輸出国機構(OPEC)、欧州安全保障協力機構(OSCE)など30以上の国際組織の本部や事務局があるにもかかわらず、です。


これは他の都市に比べればはるかに平和ですよね。そういう点からも世界一に選ばれたのでしょう。プラス、ウィーンは世界的な観光都市でもあります。


ですが、テロが起こっていないから安心と断言はできません。テロが起こっていないのは日本も同じです。


しかし、これからテロの標的になりうるかも知れないのでやはり注意は必要かと思います。


でもテロは今やいつどこで起きてもおかしくないだろうし、個人がいちいち気をつけてこればっかりはも防ぎようがないんですけどね…。



ウィーンでの実生活はどう?快適?


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さて、次は実生活での快適さの面からウィーンは住みやすいのかどうか検証してみます。


ウィーン市内は415km²、日本の横浜市とほぼ同じ面積です。


そしてウィーン市内は5つの地下鉄網と路面電車、市バス、国鉄などが網羅されていて特に不便だと感じることはないです。


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私はウィーン市内でもリンク内、つまり中心地に住んでいます。世界遺産のなかに住んでいます。


徒歩5分以内にスーパーが3つ、レストランも多数あり銀行のATMは街のあちこちにあります。不便だなと感じたことはありませんね。


ただホームセンターなどは市内中心にはなくて地下鉄や路面電車などを乗り継いで行きますが、それでも簡単に行くことができます。


ウィーン郊外では車があった方が便利な地域もありますが、基本的に公共交通機関を乗り継いでウィーン中心地からどんなに遠くても40分程度かかるくらいでしょう。


このように公共交通機関がかなり発達しているので、日々の生活は快適だと思います。


それに乗車運賃も他の大都市に比べて安いかもしれません。ちなみに地下鉄の片道運賃はどこまでいっても2ユーロ(約260円)です。


そして物価ですが、正直私が来たばかりの9年前から現在まで比べるとジワジワと上昇はしています。


例えばとある乳製品は9年前より30セント上がっていますしね。


まぁこれは想定範囲なのかもしれませんがしかし、オーストリアの消費税は20%なので税引の値段はかなり安いのかも。


ウィーンの住まいに関してですが、当然中心地の家賃は高めです。50平米(約16坪程度)のアパートでも1000ユーロ(約13万円)はします。


そしてウィーン市内は郊外へ行くと一戸建てがありますが、たいていはアパートです。


しかも築100年以上のものも多く、そういった物件は室内をリフォームしているので外観より内装はとてもきれいだったりします。


それにウィーン市内には市営住宅がたくさんあるんですね。


しかも50年以上前に建てられたものがかなりあって、そこに親子何代もの間住んでいる人もいたりします。


市営住宅は家賃も安く昔の家賃のまま値上がりしていないところも多いんです。なのでコストが安いので長年住んでいる人が多いです。



ウィーンは○○○のおかげで人間性が豊かなのかも




これは私が一番感じているというか、絶対にその影響もある❢ と密かに思っていることなんです。


それは何かというとオーストリアは音楽の国、クラシック音楽の国なんですよね。


そして特にウィーン市内には国立オペラ座ウィーンフィルでおなじみの楽友協会、コンサート会場などなどクラシック音楽においてはお膝元です。


このクラシック音楽オーストリアの国民性を育ててきているのだと私は確信しています。


あのモーツアルトもウィーン出身、世界的な音楽家もウィーンを拠点にして活動し育ってきました。


このクラシック音楽は人々の心や感性を豊かにする、ということは良い人間を形成するのにプラスになっていると思うんですね。


だから、ウィーンが世界一住みやすい都市といわれているのはここがポイントなのかも知れません。


実際にオーストリア人やウィーン人は人によっていろいろですが、平均的に人間性や感性が豊かな人が多い気がします。


これは絶対に子供の頃から自然に聞いているクラシック音楽のせいだと思います。


ウィーン市内のBGMでも(例えばお店とか老舗のカフェとか)クラシック音楽が流れていて違和感がありませんし、オーストリア航空機内のBGMもクラシック音楽です。


逆にいうと競争心は弱い国民性だと思います。実際オリンピックやサッカーなどで飛び抜けたスポーツマンはいないし…。



最後に



今回はちょっと長くなりましたが私が感じたウィーンを語ってみました。


ぶっちゃけ「世界で一番住みやすい都市」なのかどうかは、日本とウィーン以外の他の都市に長く住んだことはないので実感はありません。


しかし私が実際ウィーンに9年住んでみて大きなテロや大事件が起きていないということは、意外と住みやすいのかもしれませんね。


日本とウィーンとどっちがいい? と聞かれると、これまた別問題で個人的な事情などもあるのでなんとも言えません。


ですが人間関係でわずらわしいくないのはウィーンです。文化や習慣が違うからでしょうね。


このことに関してはまた別の機会に取り上げたいと思います。


ついでに2018年度のベスト10がこちらです。


2018年版「世界で最も住みやすい都市ベスト10」

1位 ウィーン(オーストリア
2位 メルボルン(オーストラリア)
3位 大阪(日本)
4位 カルガリー(カナダ)
5位 シドニー(オーストラリア)
6位 バンクーバー(カナダ)
7位 東京(日本)
8位 トロント(カナダ)
9位 コペンハーゲンデンマーク


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